CAT760Aについて

2010年1月7日

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて CAT760 の低温度対応版といたしまして CAT760A をリリースいたします。従来のCAT760は温度範囲を0〜70度Cとしておりましたが、CAT760Aは -20〜70度Cになりました。当面の間 CAT760 と CAT760A を平行して販売してまいりますが将来的には CAT760A に順次切り替えを進めていきます。ご発注の際には CAT760 または CAT760A の型番をご指定いただきますようお願い申し上げます。

写真

CAT760 (従来品) CAT760A (新製品)

変更点

CAT760A変更点

  • 基板シルク印刷型名: CAT760 -> CAT760A
  • フラッシュROM:TC58FVM7B5BTG65(東芝製) -> M29W128GL70N6(NUMONYX製)
    (注意:セクターブロックサイズ変更あり。64Kbyte → 128Kbyte)
  • SDRAM:K4S561632E-UC75(SAMSUNG製) -> MT48LC16M16A2P-75ITD(MICRON製)
    インダストリアルグレード品に変更 (コンパチブル)
  • SRAM:TC55VCM216ASGN55(東芝製) -> R1LV0416DBG-5SI(ルネサス製)
    製造中止の為変更 (コンパチブル)
  • LAN IC:AX88796LF -> AX88796BLI
    新タイプのICに変更、インダストリアル品を使用
  • CPLD:EPM7032AE-TC44 -> EPM7032AE-TI44
    インダストリアル品に変更
  • SW1-4:使用 -> 未使用
    25MHzクロックのPE7供給ON/OFFを取りやめ

EB760A変更点

  • 基板シルク印刷型名: EB760 -> EB760A
  • LANコネクタ:NU1S516-434(BOTHHAND) -> RJLDC-308TA(TAIMAG)
    イーサネットIC変更に伴い変更、インダストリアル品

影響範囲について

CAT760A は CAT760 と外形寸法は同じです。基本的には差し替えてご使用いただけますが次の注意点がございますのでご注意ください。

FLASHROMの変更

FLASH ROM の変更に伴い、セクターサイズが CAT760の 64Kbyte から、128Kbyteに変更になりました。FLASH ROM のパーテーション分けはセクタ境界におく必要があり、メモリーマップを次のように小変更いたします。

flash_memory_map1.png

  • メモリマップ設定の変更

ブートローダ catboot 上の隠しコマンド setbootsize でブートローダ領域のサイズ指定を行います。CAT760A 出荷時に行っていますのでお客様で行う必要はありません。

>>admin
password:*******
#>setbootsize 2
 change kernel size to 0x20000
 change boot size to 0x20000
必ず、ここでリセットボタンを押して再起動してください
  • FLASH ROM 領域の確認方法
#>dir rom
 (0x00000000,0x00FFFFFF) 16777216 all
 (0x00000000,0x0001FFFF)   131072 boot
 (0x00020000,0x0013FFFF)  1179648 kernel
 (0x00020000,0x0013FFFF)  1179648 zimage
 (0x00140000,0x00FFFFFF) 15466496 rootfs
  • カーネルへのパッチ

カーネルのFLASH ROM ドライバを更新する必要があります。対応済みカーネルで出荷いたしますが、お客様にてカーネルを変更/再構築されている場合は下記のパッチを適用してカーネルを再構築してください。

linux-2.6.15 用のパッチ fileM29W128G.diff

開発PCでの作業
$ tar xzfv linux-2.6.15-cat_20080502.tgz     カーネルの展開
$ cd linux-2.6.15-cat                        ディレクトリ移動
$ patch -p1 < ../M29W128G.diff               パッチ適用
$ make cat760_defconfig                      デフォルトのコンフィグレーション
$ make menuconfig                            サイズ優先最適化を指定
General setup  --->
  [*] Optimize for size (Look out for broken compilers!)

カーネル保存領域の大きさが従来の 0x130000 バイトから 0x120000バイトに小さくなりました。このため出来上がった zImage のサイズが 0x120000 (1,179,648) バイト以下になるよう注意してください。
カーネルのコンフィグレーション時に Optimize for size を指定することでサイズを多少小さくすることができます。

rootfs.binについて

ルートファイルシステム(rootfs.bin) は従来と保存領域の大きさは同じです。ただしセクターサイズが 64Kbyte → 128Kバイトに変更になっているため、お客様の従来のCAT760 からイメージコピーした rootfs.bin を書き込むと、起動中 rootfs のマウント時にワーニングメッセージが大量に出ます。

rootfsのバックアップとリストア
ページに記載した方法で、従来の CAT760 のファイルを吸出して 新しい rootfs_128k.bin イメージファイルを作り直してください。

これで再構築した rootfs_128k.bin を CAT760A に書き込むことによってワーニングメッセージが出なくなります。

LANの変更

従来のCAT760で使用していた AX88796 から、CAT760A では AX88796B に変更になっています。この AX88796B と 従来のベースボード EB760 で使用していた NU1S516-434(BOTHHAND) の組み合わせでは動作に問題が起こることがわかっています。このためお客様作成の基板で NU1S516-434(BOTHHAND) を使っているお客様は 当面の間 従来の CAT760 をご注文ください。

ハードウェアでの回避方法は確立しました。NU1S516コネクタ改造
ソフトウェア(デバイスドライバ)での回避方法は現在検討中です。

組み合わせ注意

CAT760 (従来品 AX88796)EB760 (従来品 NU1S516-434(BOTHHAND))
CAT760 (従来品 AX88796)EB760A (改訂版 RJLDC-308TA(TAIMAG))
CAT760A (改定品 AX88796B)EB760 (従来品 NU1S516-434(BOTHHAND))×注1
CAT760A (改定品 AX88796B)EB760A (改訂版 RJLDC-308TA(TAIMAG))

注1
ハードウェアを一箇所改造し NU1S516コネクタ改造 を行えば使用可能です。

その他の注意

従来の CAT760 では DIPSW1-4: を ON にすることによって、 SH7760 CPU の LCDC コントローラへ 25MHz のクロックを提供することができました。液晶パネルの駆動周波数として外部クロックの指定を行うことにより25MHz または 12.5MHz が選択可能でした。

CAT760A では ピン数制限によってこの機能を廃止いたしました。そのため液晶パネルへの 25MHz, 12.5MHz の提供はできなくなりました。 CPUクロックを基準とした 33MHz, 16.6Mhz のみとなります。

関連事項

Last-modified: 2010-03-11 (木) 23:41:48 (3452d)