MB760_CP2101

MB760拡張シリアルの使い方について。

MB760には合計6つのシリアルポートがあります。

SH7760内蔵SCIF #0/dev/ttySC0RS232CレベルCN4 コンソールとして利用
SH7760内蔵SCIF #1/dev/ttySC13.3V TTLレベルCN2 ユーザ使用可能
SH7760内蔵SCIF #2/dev/ttySC23.3V TTLレベルCN2 ユーザ使用可能
16C550互換UART #0/dev/ttyS03.3V TTLレベルCN2 ユーザ使用可能
16C550互換UART #1/dev/ttyS13.3V TTLレベルCN2 ユーザ使用可能
16C550互換UART #2/dev/ttyS23.3V TTLレベルCN2 ユーザ使用可能
16C550互換UART #3/dev/ttyS33.3V TTLレベルCN2 ユーザ使用可能

3.3V-TTLレベル出力のシリアルポートはそのままではPCに接続できませんが、ストロベリーリナックス社から発売されている USB-シリアル変換キットを使うと簡単にPCに接続できます。

このページは CP2101キットの接続のミニHowtoです。

CP2101キットについて

ストロベリーリナックス社から発売されている、USB-シリアル 変換キットです。これを使うと簡単にUSBデバイス側になることができます。

IMG_6969.jpg

ストロベリーリナックス社の Webページで入手できます。
ストロベリーリナックス社
(cp2101と検索すると出てきます)

  • CP2101キットの使い方はCP2101キット付属の取扱説明書を読んでください。
  • PCへCP2101ドライバのインストールが必要ですが、このページでは説明を省略します。

結線について

/dev/ttySC1 につなぐ場合は下記のPDF図のようにつなぎます。他のポートでも同様ですので応用してください。
IMG_6978.jpg
cp2101_sch.jpg
fileMB760_cp2101.pdf

設定ファイル

このままで /dev/ttySC1 はPCと接続できます。アプリケーションでPCと通信ソフトを組む使い方もできますが、コンソールとして使う方法もあります。

コンソールを /dev/ttySC0 (デフォルト)から /dev/ttySC1 へ移せば、RS232Cレベルの /dev/ttySC0 が空きますので、別用途に使うことも考えられます。

コンソールにするには

  • /etc/inittab

loginできる端末を記述する

#1:2345:respawn:/sbin/getty 115200 ttySC0      ← コメントアウトする
#2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2
#3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3
#4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4
#5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5
#6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6

# Example how to put a getty on a serial line (for a terminal)
#
#T0:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS0 9600 vt100
T1:23:respawn:/sbin/getty -L ttySC1 115200 vt100   ← 設定を有効にする
  • /etc/securetty

rootユーザでログインできる端末を列挙する

ttySC0
ttySC1                    ← 追加する
  • bootloaderにて console= を ttySC1 に変更する

カーネルの起動メッセージが ttySC1 側に出るようになります。

>> admin
password:
#> setparam console=ttySC1,115200 root=/dev/mtdblock2 rootfstype=jffs2 ro

注意点

  • bootloader のメッセージ出力は ttySC0 固定で移動できません。
  • DIPSW-1 を ONにして自動ブートの時は bootloader は一切のメッセージを出力しません。

関連事項