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CAT760Aについて †2010年1月7日 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて CAT760 の低温度対応版といたしまして CAT760A をリリースいたします。従来のCAT760は温度範囲を0〜70度Cとしておりましたが、CAT760Aは -20〜70度Cになりました。当面の間 CAT760 と CAT760A を平行して販売してまいりますが将来的には CAT760A に順次切り替えを進めていきます。ご発注の際には CAT760 または CAT760A の型番をご指定いただきますようお願い申し上げます。 写真 CAT760 (従来品) CAT760A (新製品) 変更点 †CAT760A変更点 †
EB760A変更点 †
影響範囲について †CAT760A は CAT760 と外形寸法は同じです。基本的には差し替えてご使用いただけますが次の注意点がございますのでご注意ください。 FLASHROMの変更 †FLASH ROM の変更に伴い、セクターサイズが CAT760の 64Kbyte から、128Kbyteに変更になりました。FLASH ROM のパーテーション分けはセクタ境界におく必要があり、メモリーマップを次のように小変更いたします。
ブートローダ catboot 上の隠しコマンド setbootsize でブートローダ領域のサイズ指定を行います。CAT760A 出荷時に行っていますのでお客様で行う必要はありません。 >>admin password:******* #>setbootsize 2 change kernel size to 0x20000 change boot size to 0x20000 必ず、ここでリセットボタンを押して再起動してください
#>dir rom (0x00000000,0x00FFFFFF) 16777216 all (0x00000000,0x0001FFFF) 131072 boot (0x00020000,0x0013FFFF) 1179648 kernel (0x00020000,0x0013FFFF) 1179648 zimage (0x00140000,0x00FFFFFF) 15466496 rootfs
カーネルのFLASH ROM ドライバを更新する必要があります。対応済みカーネルで出荷いたしますが、お客様にてカーネルを変更/再構築されている場合は下記のパッチを適用してカーネルを再構築してください。 linux-2.6.15 用のパッチ M29W128G.diff 開発PCでの作業 $ tar xzfv linux-2.6.15-cat_20080502.tgz カーネルの展開 $ cd linux-2.6.15-cat ディレクトリ移動 $ patch -p1 < ../M29W128G.diff パッチ適用 $ make cat760_defconfig デフォルトのコンフィグレーション $ make menuconfig サイズ優先最適化を指定 General setup ---> [*] Optimize for size (Look out for broken compilers!) カーネル保存領域の大きさが従来の 0x130000 バイトから 0x120000バイトに小さくなりました。このため出来上がった zImage のサイズが 0x120000 (1,179,648) バイト以下になるよう注意してください。 rootfs.binについて †ルートファイルシステム(rootfs.bin) は従来と保存領域の大きさは同じです。ただしセクターサイズが 64Kbyte → 128Kバイトに変更になっているため、お客様の従来のCAT760 からイメージコピーした rootfs.bin を書き込むと、起動中 rootfs のマウント時にワーニングメッセージが大量に出ます。 rootfsのバックアップとリストア これで再構築した rootfs_128k.bin を CAT760A に書き込むことによってワーニングメッセージが出なくなります。 LANの変更 †従来のCAT760で使用していた AX88796 から、CAT760A では AX88796B に変更になっています。この AX88796B と 従来のベースボード EB760 で使用していた NU1S516-434(BOTHHAND) の組み合わせでは動作に問題が起こることがわかっています。このためお客様作成の基板で NU1S516-434(BOTHHAND) を使っているお客様は 当面の間 従来の CAT760 をご注文ください。 ハードウェアでの回避方法は確立しました。NU1S516コネクタ改造 組み合わせ注意
注1 その他の注意 †従来の CAT760 では DIPSW1-4: を ON にすることによって、 SH7760 CPU の LCDC コントローラへ 25MHz のクロックを提供することができました。液晶パネルの駆動周波数として外部クロックの指定を行うことにより25MHz または 12.5MHz が選択可能でした。 CAT760A では ピン数制限によってこの機能を廃止いたしました。そのため液晶パネルへの 25MHz, 12.5MHz の提供はできなくなりました。 CPUクロックを基準とした 33MHz, 16.6Mhz のみとなります。 関連事項 †
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