CAT724_ROM出荷状態への戻し方

CAT724 の ROMを出荷状態へもどす方法について記述します

準備

  1. マイクロSDの第一パーティションをFATフォーマットします。
    (買ってきたばかりの新品のマイクロSDならばそのまま使用できます)
  2. CDROMに収録されている出荷時カーネル(zImage)とルートfsをマイクロSDに保存します
    DVDが手元にない場合は
    http://download.si-linux.co.jp/cat724/
    から最新日付のDVDをダウンロードしてください。
kernel/zImage_3.0.4_cat724_20140324
rootfs/rootfs_cat724_128k_20130130.bin

(マイクロSDにはディレクトリは作成せず、トップディレクトリにファイルをそのまま保存する)

zImage_3.0.4_cat724_20140324
rootfs_cat724_128k_20130130.bin

トップディレクトリに上記の2つのファイルがある状態にする(より新しい日付がリリースされたときはそれを使う)

CAT724 ROM書き換え作業

  1. CAT724 CPUボード上の dipsw をすべてoffにする
    (DIPSW-1がONになっているとLinuxが自動起動するため)
    (最新のbootloaderであれば起動時に SPACEキーを連打するとDIPSW-1がONであってもbootloaderで停止します)
  2. EB724のCN10 (USBminiB端子)とPCをUSBケーブルで接続する
  3. PCにてTeraTerm等のシリアル端末プログラムを起動し、USB Serialポートを開く
  4. 通信ボーレートを115200bpsとする
  5. EK724の電源を入れる
  6. catbootブートローダが立ちあがったら以下のコマンドをタイプする
>>admin                              (管理者モードになる)
password:silinux                     (パスワードは silinux)
#>dir                                (マイクロSD内のファイルの確認)
Directory listing...
13107200  rootfs_cat724_128k_20130130.bin
 2531360  zImage_3.0.4_cat724_20140324
#>flasherase rootfs                  (rootfsを消去する)
#>flashwrite zImage_3.0.4_cat724_20140324               (kenelの書き込み)
#>flashwrite rootfs_cat724_128k_20130130.bin            (rootfsの書き込み)
#>setparam -d                                    (起動パラメータをデフォルトにする)
#>boot                                           (起動確認)
  • 以下をコピーしておき、TeraTerm画面に張り付けると簡単です
    admin
    silinux
    flasherase rootfs
    flashwrite zImage_3.0.4_cat724_20140324 kernel
    flashwrite rootfs_cat724_128k_20130130.bin rootfs
    setparam -d
    boot

CAT724はデフォルト状態ではDHCPでアドレスを取得しようとするため、LANケーブルが接続されていないときは起動に時間がかかります。その場合 DHCPでアドレスを取得するシーケンスまで進めばROM書き換えは正常に行われているとして起動試験を打ち切ってください。

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